「人形工房ひととえ」の想い
初めまして、人形工房ひととえでございます。
私たちは長年人形を作り続けてきました。
ひととえには雛人形ブランド「かがやき」、五月人形ブランド「かがやき」がございます。 「ひととえ」のお顔は、貝殻の内側を粉末にした胡粉(※1)と膠(※2)を用いて丁寧につくられます。 ボディの原型はひととえ工房内の職人の手によってひとつひとつ丁寧に制作されています。
原型は作風が如実にあらわれるので私たちが最も気を使う作業です。
粘土のかたまりが熟練の職人の手によって徐々にお人形の姿に仕上がっていく様は、まるで魔法のよう。
その後半年ほど寝かせ、推古を重ね納得したものだけが、釜づくりという次の工程にわたります。
かま(型)が完成しますと、桐の粉と糊(にかわ※1)を練ったものをかま(型)に詰めボディをつくります。
桐の粉と糊(にかわ)は自然の恵み、古来より伝わる伝統的な素材です。
その後幾多の工程を経てようやくひととえのボディが完成します。
大変な手間がかかる作業ですが、ウレタン等の人工的な素材では決して出すことのできない曲線美や自然な温かみのある仕上がりになるのです。
ころんと愛らしい手のひらサイズ。衣裳の美しさが映えるよう計算されたフォルム。素材の温かみのある作風がひととえのボディの特徴です。
コンテンツ
お人形のこだわりはもちろんですが、まずは自己紹介をさせてください。
"ひととえ"は「ひととひととのご縁」から名付けた工房名でございます。
今、このページを見て下さってる方もきっと何かのご縁かと…。
宝石のようなお雛様を
その私たちが、自分たちが感動するようなお人形を作りたい。
手にとって頂いた人に感動してもらいたい。
そんな思いから素材にこだわり、技術にこだわり、制作しております。
宝石のように何年経っても輝いている人形を作り、宝石のようにずっと飾って頂けることを願って。
各ブランドへのこだわり
どちらもぎゅっと大切な想いを詰め込んでお客様のお手元にお届けしております。
ひととえブランドのコンセプトは「現代のインテリアに馴染むコンパクトでモダンなスタイルかつ、素晴らしい日本の伝統や技術は大切に守る。」ということ。
それがひととえの誇りであり、なによりも大切にしているポリシーでもあります。
小さなお人形をつくるということは、高い技術や豊富な知識が必要となります。
極細の絹糸による髪の毛や、独自寸法のお道具、手描きの絵付けを施した屏風など熟練の職人たちが情熱を注ぎ制作しております。
どうぞじっくりと見て触れてください、そこには確かな技術と新しい工夫がたくさんご覧頂けるはずです。
そして今までにないつくりの良さを感じて頂ければこの上ない喜びです。
【気持ちを同じにする製作者による手づくり】
古来より受け継がれた人形づくりの技術を大切にしながら、自分なりの工夫を加えてさらに技術を進化させていきたい。
そのために新しいことにも積極的に挑戦していきたい。
向上心あふれる製作者たちの賛同があったからこそ「ひととえの」製作が実現しました。
ひとつの人形をつくりあげるには数十人の製作者がかかわります。
お顔ひとつとっても、生地づくりから仕上げ、目入れ、面相、結髪など多くの工程があり、
それぞれ専門の技術を持った製作者によってつくられています。
「ひととえ」の人形づくりは、全ての工程で今まで以上の時間と手間を必要とします。
それを可能にしたのは、いいものをつくりたい。という製作者たちの共通の気持ち。
生産性よりも品質や想いを大切にした人形づくりこそ「ひととえ」の誇りなのです。
お顔づくり・結髪
目は雛人形では一般的な「書き目」ではなく、ガラスの目を使う「入れ目」という技法で入れています。その際目の位置や目線にも最新の注意が払われます。ひととえのお顔はとっても小さいので、通常の雛人形の入れ目を制作するよりも、高度な技術が必要とされるのです。
結髪は極細のなめらかな絹糸を使用し、熟練の職人が仕上げます。こちらも頭の小ささゆえ、美しく仕上げるためには相当の技術が必要です。長年真剣にお人形を向き合ってきた職人だからなせる伝統の技をご覧ください。
このように、お顔と結髪の絶妙なバランスによってひととえの“可愛らしさの中にも品があるお顔”が完成するのです。
ボディ
衣裳