華やかな衣裳をまとった優美なお雛さま
衣裳着人形は華やかな衣裳を着せつけたお人形。
江戸時代の初めに京都で発祥し、のちに江戸で隆盛を極めました。幾重にも重ねた衣裳を実際に着せつけるため、小さくつくるには細やかな技術を要します。ひととえは精緻な技と独自の感性で、小さくとも存在感のある衣裳着人形をつくりあげました。美しい日本の心が宿る衣裳着雛人形は女の子の美しさと健康を願うしあわせの贈り物です。
江戸時代の初めに京都で発祥し、のちに江戸で隆盛を極めました。幾重にも重ねた衣裳を実際に着せつけるため、小さくつくるには細やかな技術を要します。ひととえは精緻な技と独自の感性で、小さくとも存在感のある衣裳着人形をつくりあげました。美しい日本の心が宿る衣裳着雛人形は女の子の美しさと健康を願うしあわせの贈り物です。
ひととえの衣裳着雛人形ができるまで
step.1
藁(わら)で作った藁胴に腕金 (うでがね) という針金をさします。
肉づけとなる木綿を腕金に通してふくらみをもたせて先端に手をつけます。腕金が歪んでいると、肩と肘を曲げて雛人形の形を作る「振りつけ」作業の際、正面を向かせることができません。
肉づけとなる木綿を腕金に通してふくらみをもたせて先端に手をつけます。腕金が歪んでいると、肩と肘を曲げて雛人形の形を作る「振りつけ」作業の際、正面を向かせることができません。
step.2
頭の大きさから、背の高さや手の長さを割り出し仮の衣裳を作り何度も修正をしながら寸法をきめていきます。裏に和紙を張ることで布地に張りをもたせ、襟(えり)、身頃(みごろ)、袖(そで)裾(すそ)などの各パーツごとに細かく裁断し、それぞれを縫い合わせます。
step.3
縫い合わせたパーツを襟、身頃、袖、裾などに分けて、裾のほうから着せつけていきます。微妙なバランスを見ながら胴に巻きつけるように着せつけるため、熟練した技術が必要です。人形の形に合わせて肩や胸などを綿や木毛で肉づけしながら整えます。
step.4
襟もとは顔を引き立てるたいせつなポイントです。
一枚一枚違う色の布のため、それぞれの色がきれいに見えるように、また、ずらした間隔が均等になるように丁寧に重ねていきます。色とりどりの衣を幾重にも重ねた十二単の美しさが決まる要となる工程です。
一枚一枚違う色の布のため、それぞれの色がきれいに見えるように、また、ずらした間隔が均等になるように丁寧に重ねていきます。色とりどりの衣を幾重にも重ねた十二単の美しさが決まる要となる工程です。
step.5
衣裳を着せつけ、袖を入れて、お人形の形を整えていきます。袖も幾重にも重ね、艶やかな優美さあふれる佇まい。衣裳に用いられる‟ 襲の色目 ”は日本人の美意識が生んだ色彩の芸術といえます。
step.6
曲げる部分に目打ちを当てて、腕に角度をつけていきます。
人形の形を作る振りつけは腕の位置ひとつで人形の出来栄えが決まるため熟練を要する工程です。少しの角度の違いでバランスが悪くなってしまうので、持ち道具をきちんと持てるように手の位置も微調整しながら完成させます。
人形の形を作る振りつけは腕の位置ひとつで人形の出来栄えが決まるため熟練を要する工程です。少しの角度の違いでバランスが悪くなってしまうので、持ち道具をきちんと持てるように手の位置も微調整しながら完成させます。
ひととえの衣裳着雛人形
江戸時代から続く伝統の技と現代の感性が織りなすひととえの衣裳着雛人形。
小さいながらも素材にこだわり高度な職人技を惜しげもなく注ぎ込んだ、宝石のようなお雛様です。
「ひととえカラー」ともいえる衣裳の優美な色合わせもお楽しみください。
小さいながらも素材にこだわり高度な職人技を惜しげもなく注ぎ込んだ、宝石のようなお雛様です。
「ひととえカラー」ともいえる衣裳の優美な色合わせもお楽しみください。
日本人の美意識を伝える雅やかな衣裳
衣裳着雛人形の見どころは、平安絵巻のような衣裳の華やかさ。
特に衣を幾重にも重ねる十二単は圧巻です。ひととえの衣裳着雛人形は、「かがやき」に極上シルク100%の正絹衣裳を、「ふわり」には人絹衣裳を着せつけています。御袍や唐衣の艶やかさはもちろん、裾や袖口に見える ‟襲の色目”にも日本人の美意識が感じられます。
特に衣を幾重にも重ねる十二単は圧巻です。ひととえの衣裳着雛人形は、「かがやき」に極上シルク100%の正絹衣裳を、「ふわり」には人絹衣裳を着せつけています。御袍や唐衣の艶やかさはもちろん、裾や袖口に見える ‟襲の色目”にも日本人の美意識が感じられます。
瞳がかがやく『入れ目』仕上げの上品で愛らしいお顔
ひととえのお雛様は、愛らしさと上品さを調和させたお顔が自慢です。
ふっくらまるい輪郭と、黒目がちなつぶらな瞳がチャームポイント。入れ目仕上げのガラスの瞳が表情に命を吹き込んでいます。木目込み雛人形の「下げ髪」に対し「大垂髪」(おすべらかし)も特徴のひとつ。髪型にあわせお顔の表情も変えました。
ふっくらまるい輪郭と、黒目がちなつぶらな瞳がチャームポイント。入れ目仕上げのガラスの瞳が表情に命を吹き込んでいます。木目込み雛人形の「下げ髪」に対し「大垂髪」(おすべらかし)も特徴のひとつ。髪型にあわせお顔の表情も変えました。
現代の暮らしに馴染むコンパクト&スタイリッシュ
現代のコンパクトな暮らしにあわせ、ひととえは雛人形の大きさを再考。
試行錯誤し、衣裳着雛人形では最小クラスのコンパクトサイズを実現しました。‟ お雛様もインテリアの一部 ”という考えのもとに現代のライフスタイルを研究。どんなインテリアにもしっくり馴染む、スタイリッシュな雛人形を提案しています。
試行錯誤し、衣裳着雛人形では最小クラスのコンパクトサイズを実現しました。‟ お雛様もインテリアの一部 ”という考えのもとに現代のライフスタイルを研究。どんなインテリアにもしっくり馴染む、スタイリッシュな雛人形を提案しています。