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雛人形のコンパクトなしまい方は?

〇「元の箱に戻す」が基本!飾るときに写真を撮っておくと便利です

雛人形をしまう時は「入っていた箱に元通りに戻す」のが基本です。人形店の配送スタッフによる収納方法は、荷崩れや型崩れしないようにプロならではの工夫を凝らした収納のお手本。最もコンパクトに収納できる理想のしまい方です。
お雛さまはお人形やお道具を個々に収めた小さな箱を、大きな箱にまとめています。どの箱に何が入っていたか、メモするなどして覚えておきましょう。どんなふうに入っていたかを簡単に記録するなら、写真を活用すると便利です。飾るときに箱の中身を撮影しておけば、どの箱に何が、どのように収められていたのかが一目瞭然。片付けもはかどります。取扱説明書があれば、よく目を通し、大切に保管してください。

片付けのときには、飾るときと同様に白手袋をはめましょう。素手でさわると、どうしても手の脂がお顔や衣裳に付いて、汚れや傷みの原因になります。
最初に毛ばたきでホコリを払ったら、包んでいた紙や布で元通りにくるみます。毛ばたきがなければ、やわらかい筆でも構いません。包んでいた紙がなくなってしまったら、無地の紙を代用してください。やわらかい和紙や習字紙などが適しています。新聞紙はインクが付く恐れがあるので避けましょう。
お人形やお道具を箱に納めたら、隙間に緩衝材となる紙を入れ固定します。緩衝材には新聞紙を使っても構いません。このとき、人形用の防虫剤や乾燥剤も適量入れておくとよいでしょう。小箱をまとめて大きな箱に収めたら、やはり隙間に紙などを丸めて入れ、小箱が動かないようにします。

雛人形の出し入れは、大きなお雛さまほど大変です。最近は、飾るときはもちろん、しまうときにもコンパクトに収納したいというニーズが増えています。そのため、コンパクトサイズの木目込み雛人形や固定式ケース飾りの雛人形が注目されるようになり、人気が高まっています。木目込み人形は小さいだけでなく、型崩れもしにくいので、扱いやすく作業もはかどります。ディスプレイも収納もコンパクトな木目込み雛人形やケース飾りは、現代の住宅事情にマッチする雛人形といえるでしょう。

〇防虫剤や乾燥剤は用法・用量を間違えないように

雛人形を片付けるときにホコリを払うのは、カビを予防するほかに、ダニや繊維を好む害虫を寄せ付けないためです。いわゆる虫食いの原因となるのは、イガ・コイガなどの小さな蛾の幼虫や、ヒメカツオブシムシ・ヒメマルカツオブシムシといった小さな甲虫の幼虫です。どこにでもいる虫で、洗濯物や外出時の衣類に付いて家の中に入ってきます。暗くて温かい場所を好むので、押し入れやタンスの中に潜み、衣類の繊維を食べて成虫になると外に飛んでいきます。

雛人形の絹の衣裳や髪の毛、お道具の接着などに使う糊(のり)のデンプンは、こうした害虫たちの大好物です。幼虫はいずれも5㎜前後の大きさですので、飾っている間にホコリや衣裳の隙間に紛れたり産卵されたりしてもわかりません。隠れた害虫を駆除するためには、防虫剤を使うしかありません。人形の保存用に市販されている防虫剤がありますが、じつは成分はさまざまで、併用すると溶けてシミをつくったり、プラスチックを溶かしてしまったりすることもあります。雛人形や収納箱に前の年の成分が残っている場合もあるので、成分が混合しないように毎年同じものを使うことをおすすめします。もし、何を使ったか忘れてしまったら、併用が可能なピレスロイド系の防虫剤を選ぶと安心です。
防虫効果を高めようとすると、防虫剤をたくさん入れたり、お人形のすぐそばに置いたりしたくなるところですが、じつはこれもNGです。気密性の高い箱(桐箱など)に入れ、温度変化の激しい場所に保管した場合、防虫剤を入れ過ぎると一度気化した薬剤が再結晶化し、氷砂糖のような塊になってあらわれることがあります。溶けた薬剤でシミができたり、固まった薬剤がこびりついたりするアクシデントも。防虫剤は用法・用量をよく守り、雛人形に直接ふれないようにしましょう。コンパクトサイズのお雛さまだと、一つひとつの収納箱が小さいので、小箱に1つずつでは多すぎるかもしれません。小箱をまとめた大きな箱に一つか二つ入れるだけでも、十分に効力を発揮するはずです。雛人形の近くに置かざるを得ない場合は、直接ふれないように防虫剤をティッシュなどにくるむとよいでしょう。

雛人形は湿気を嫌うことから、乾燥剤をたくさん入れる方もいるようです。防虫剤と同様に、乾燥剤も多すぎるのはNG。乾燥しすぎるとお顔に塗った胡粉がひび割れてしまうこともあります。何ごとも「過ぎたるは、なお及ばざるがごとし」。使用上の注意をよく読み、正しい使い方で大切なお雛さまを守りましょう。

〇湿気・高温を避けて保管場所を確保しましょう

雛人形を収納した箱は、保管する場所にも気を付けたいものです。
保管場所として最も避けたいのは湿気の多いところ。例えば、お風呂場近くの押し入れなどは、湿気が多く不向きです。北側の窓際など、結露の多い場所も避けたいものです。押し入れが二段になっていれば、湿気がこもりにくい上段を選び、もし下段に置かざるを得ないときは箱の下にすのこを敷きます。ときどき天気の良い日に押し入れを開け放ち、風を通すのも効果的です。

コンパクトな雛人形ならば、収納も小さくまとまるので、適した保管場所を見つけやすいでしょう。押し入れの上にある天袋など、狭いスペースにもコンパクトに収まる雛人形もあります。なかでも木目込人形は軽いので、高い場所に上げる負担も少なく、女性でも片付けやすいと思います。

高温になる場所も要注意です。接着剤が溶けるなど、劣化が進む恐れがあるからです。夏場に熱がこもりやすい屋根裏部屋や、西日が当たって一時的でも高温になる部屋は、避けたほうが賢明です。ケース飾りなど、段ボール箱に入れずに日の当たる場所に置きっぱなしにするのも、紫外線による色褪せや劣化が進むため厳禁です。必ず収納箱に収めて保管し、直射日光が当たらないようにしましょう。

〇虫干しに絶好のチャンス。重陽の節句に「後の雛」を飾りましょう

お雛さまが大ブームとなった江戸時代、雛人形はどんどん高価なものになっていきます。雛人形の美しさを保つために、人々は気候のよい秋に虫干しを兼ねてお雛さまを飾るようになりました。桃の節句の雛まつりに対して、9月9日の重陽の節句にあわせて飾る「後(のち)の雛まつり」です。菊の節句に長寿を願いつつ、お雛さまを飾り、風を通す―。雛人形にとって最もよい保存方法は、飾って外気にあてることだと、昔の人はよく知っていたんですね。秋の虫干しが風流な慣習へと変化し、やがて秋の風物詩となったのでしょう。「後の雛」は秋の季語として、江戸時代の俳諧でよく使われました。

明治以降、一度はすたれてしまった「後の雛」ですが、近年この文化を取り戻そうという動きが出てきています。
重陽の節句に長寿を願う「大人のお雛さま」として、季節を楽しむしつらいとともに意識の高い女性たちに注目されているのです。人生80年といわれる現代、女性たちにとって “アンチエイジング” は最大の関心事です。いつまでも若々しく健康でいたいという願いを込めて、桃の花を菊に変え、皆さんもどうぞ秋のお雛さまを楽しんでみてはいかがしょう。

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