モダンな雰囲気の雛人形が欲しい

2020年08月28日

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そのお雛さま、インテリアにマッチしていますか?

 

雛人形選びを始めるとき、みなさんはまずどんなことを考えますか?「うちは狭いからコンパクトなサイズの雛人形がいいなあ」とか「伝統的な雛人形の顔が苦手だから、かわいい顔のお雛さまにしたいなあ」とか、ざっくりとしたビジョンがあると思います。雛人形選びを失敗しないためには、飾るスペースに直結する住宅事情や愛着につながる好みはとても大切な条件です。しかし、そこまで絞ってもなお、店頭の膨大な雛人形を見て迷いが生じる人は少なくないでしょう。

そこで、もう一つ、新しい視点で選んでみることをおすすめします。あなたの家のインテリアにマッチするかどうか―。このシンプルな条件を一つ加えるだけで、インテリアと雛人形のミスマッチがなくなり、無駄な迷いに時間を費やす必要もなく、間違いのない選択ができるようになるはずです。

最近の若い人たちはみなセンスがよく、ファッションにしてもインテリアにしても、何かしら自分のオリジナリティーを大切に選んでいます。ビジュアルで情報を得ることに長けていますから、プロの技を自分の暮らしに上手に取り込んでいる人も多いですね。結婚して二人で暮らし始める家も、趣味のよい家具やファブリックを一つひとつ選んでいるに違いありません。そんなカップルに女の子が生まれて、お雛さまを買うことになったとき、「雛人形とはこういうもの」という既成概念でオーソドックスな赤毛氈に金屏風のお雛さまを、違和感なくその部屋に置くことができるでしょうか。

和室がある家であれば問題ないかもしれませんが、リビングに置くしかない家では考えどころです。リビングは住む人の好みや感性があらわれる場所。白を基調にした北欧スタイルのお部屋に、ナチュラルな家具を揃えたカントリースタイルのお部屋に、モノトーンの配色できめたアーバンスタイルのお部屋に、リゾートさながらのアジアンスタイルのお部屋に、違和感を覚えずオシャレに置ける雛人形があったら―。そんな方には、インテリアの一つとして置けるモダンな雛人形をおすすめします。

〇屏風と飾り台の色・素材・デザインで選ぶモダンな雛人形

インテリアブックで人気のモダンスタイルは、都会的でスタイリッシュにまとめられた空間です。飾り気なくシンプルで、無駄がなく機能的、上質なものを必要最小限に抑えることから生まれる解放感が、洗練されたライフスタイルを演出してくれます。スマートで、軽やかで、おしゃれな空間づくりは、世界中の人々のお手本でもあり、白を基調にしたシンプルモダンや、無垢材を多用したナチュラルモダン、和風を現代的にアレンジした和風モダンは日本でも人気ですね。

さて、そんな現代的なインテリアとしっくり馴染むモダンな雛人形とは、どんなものでしょう。まず第一に、装飾が多く華美なものや、はっきりした色の多色使いはNGです。「ごちゃごちゃ」「こてこて」は避けましょう。空間を圧迫するようなものは、きれいに統一したインテリアを壊すおそれがあります。大ぶりのものをスペースいっぱいに置くのではなく、コンパクトサイズの雛人形を余裕をもって置くほうがスマートです。部屋のメインカラーである白やモノトーンを邪魔しない白・黒・パステルカラーを選んだり、部屋のアクセントカラーと同じ色使いに揃えてみたり、無垢材や和紙などインテリアと同じ素材を使ったりすると調和がとれます。色・素材・デザインの3つをインテリアに合わせると、モダンなインテリアと相性のよい雛人形が選べるでしょう。

とくに気を付けたいのは、雛人形そのものよりも、お雛さまの背景となる屏風や飾り台です。雛人形を正面から見ると、人形よりも屏風や飾り台の面積のほうが圧倒的に広いですよね。その分、視覚に与える印象が強いのです。同じお人形であっても、屏風と飾り台が変われば全く違うお雛さまに見えてくるものです。色はもちろん、飾り台を円卓にしたり、屏風を几帳に変えたりと、デザインに変化を出しても目に新鮮でおしゃれな印象です。インテリアのコーディネートと同じように、雛人形の屏風や飾り台を部屋の雰囲気にあわせてみるといいですよ。

〇インテリアとマッチするいまどきのモダンな雛人形

お雛さまをリビングに飾るご家庭が増えて、人形をつくる職人たちもニーズにあわせたモダンな雛人形づくりに工夫を凝らしています。これまでの当たり前を見直すことで、雛段や赤毛氈をなくし、屏風や雪洞も現代風にアレンジするなど、自由な発想から生まれる新時代のお雛さまを次々と世に送り出しています。

人形工房ひととえは、ブランド立ち上げ当初から「お雛さまもインテリアの一部である」と考え、現代のインテリアに馴染むモダンな雛人形づくりを続けてきました。現代のライフスタイルを研究し、流行やデザイン性を追求したお雛さまは、どんなインテリアにも違和感なく溶け込むセンスの良さが自慢でもあります。どうぞ、ひととえのオンラインショップもご覧ください。

 

屏風・飾り台・お道具を白で揃えたシンプルモダンなお雛さま。衣裳も現代的な配色です。

 

 

木枠に絵絹を紗張りした紐蝶番屏風と無垢材のお道具でナチュラルモダンを演出した親王飾り。

 

 

丸い溜塗りの台に白い高屏風をあわせたアーバンモダンな五人飾り。伝統文様の衣裳も新鮮に見えます。